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平成30年決算特別委員会(第7日 9月25日)

各種委員会

開催日:平成30年 9月25日
会議名:平成30年決算特別委員会(第7日 9月25日)

○橋本委員長
 吉野委員の質疑を終わります。
 続いて、質疑を受けます。

○小林委員
 それでは、310ページの教育指導費で、英語教育と防災教育について、それから316、318ページの学校のICT環境整備について伺いたいと思います。
 1点目、平成28年度に区立中学校全校でイングリッシュサマースクールの授業が開始して、昨年は2年目でした。平成28年度からの変更点として、午前中か午後のコースが選べる、ALTの増員などがありましたが、平成28年度と比べて執行額はどのようになったのかということと、昨年度の課題について伺います。
 それから、2点目、目黒区独自の英語教材「Welcome to Meguro」について伺います。
 昨年度、この区独自の英語教材が小学校3校で試行的に使われました、この「Welcome to Meguro」を使ってみて、先生方の手ごたえというか、生徒たちの反応はどのようであったか伺いたいと思います。
 それから、次に、3点目、防災教育推進の部分です。
 平成29年度分の教育委員会の報告書の28ページのほうに防災教育の推進についての記載があります。昨年度、ジュニア防災検定が中学校で1校拡充されました。そこで昨年度、新たに中学校にも検定を広げたことによる成果と課題、そして防災教育推進として新たにほかに何か行ったものがあるのかを伺います。
 最後、4点目、小・中学校のICT環境整備についてです。
 昨年度のICT環境整備状況ということで、教育委員会の昨年度の事業報告書、緑のですね、この43ページには区立小・中学校のICT環境は教育用コンピューターのパソコンが1,799台、プロジェクター(電子黒板含む)が431台、実物投影機が424台、校務用コンピューターのパソコンが928台との記載があります。
 まずは昨年度の区の実施計画と照らし合わせたICT環境の進捗状況について伺います。
 以上です。

○村上学校運営課長
 順番を変えて、4点目、私から小・中学校のICT教育の推進についてお答えをさせていただきたいと思います。
 委員御指摘のとおり、区の実施計画では、教育基本計画に沿って施策の体系進めていますので、毎回毎回実施計画の1番には学校のICT環境整備ということで掲げさせていただいています。
 ちょうど今年度、新しい実施計画ができましたので、新しい取り組みをしているところ、今、委員御指摘いただいた教育委員会の報告は、昨年度までの旧実施計画に基づいたものでございますので、基本的には児童・生徒のコンピューターについては、コンピューター教室にそれぞれ1学級相当分の40台、それと教員用の1台を整備するというのが過去の方針、それから一部の学校、大鳥中学校等、大規模改修して新たに統合でできた学校については電子黒板等先進的に導入をしてきたというような状況です。
 それから、一方で、実施計画とは離れてるんですけども、教員の働き方改革も含めて、教員用の校務用のPCというのもこれまでずっと御指摘のあったように台数も整備をしてきたところです。
 今後の実施計画につきまして、今年度新たに実施計画を改定させていただきました。前期の実施計画では大体5年間を通じての予算が5億円余という形で計上させていただきましたが、今年度新たに改定をいたしました新実施計画では7億8,000万円余ということで大幅な金額の増額をさせていただいたところでございます。区立小・中学校の全教室に電子黒板機能つきのプロジェクターを設置するということを一つの大きな柱として展開をしてございます。今年度、既に、ちょうど12月末で過去5年のリースが切れる学校、小学校9校、それから中学校2校ございますので、こちらについて新年1月1日以降、新しい機械を導入していくというのが現在の実施計画の状況でございます。
 私からは以上です。

○田中教育指導課長
 それでは、3点にわたる質問について説明させていただきます。
 まず、イングリッシュサマースクールでございますけども、昨年度2年目ということで、御指摘のとおり4日間のコースにしまして午前、午後という形で実施をいたしました。参加者についても275名ということで、前年度よりも多くの参加者が得られて、子どもたちにもコミュニケーションをとることの大切さに変化があったとか、文法よりも相手に伝える気持ちが大切なんだということに気づいたというような、そういった感想が寄せられるなどの一定の効果があったというふうに捉えてございます。決算額については338万円余となってございます。
 それから、2点目の「Welcome to Meguro」でございますけども、「Welcome to Meguro」は昨年度、私どものほうで作成させていただいて、小学校の5年生で8時間、6年生で8時間ということで活用していくものでございますけども、このうち6年生については既に実施が終わっているというところで、この6年生の8時間は目黒区に来た外国の方に目黒区を道案内しようという、そういうプログラムになっておりますので、こちらの実施後、子どもたちが2020年で外国の方がたくさん来たときには直接目黒区を紹介したいというような、そういった声も上がっているというような報告がございます。
 ですので、来年度に向けては、今年度まだ5年生が実施していませんので、5年生の実施をもって来年度以降につなげていきたいなというふうに考えてございます。
 それから、ジュニア防災でございますけども、このジュニア防災につきましては、昨年度、目黒中央中学校が参加いたしまして、実はジュニア防災検定部門でこの中央中学校の5名が表彰されてございます。正しい知識を身につけること、それからこれまでの防災の歴史を知ることということで、他人ごとではなく、自分ごととして捉えて今後の生活に生かしていきたい、あるいは行動につなげたいというような、そういう感想を漏らしてる中学生が多くなってます。
 それから、小学生も五本木小学校、上目黒小学校、それぞれ表彰、五本木小学校は5名、上目黒小学校は2名受けていて、目黒区も全体で自治体表彰を受けて、私、代表で受けてまいりましたけれども、そういった状況で、この小学校の場合は、保護者とともに家庭の中でこの防災教育を考えるということが課題になっているので、保護者に対しても意識づけすることができるというような、そういった報告を受けてございます。
 昨年度に関しては、予算をつけて行ったということに関してはこの防災検定のみでございます。
 以上です。

○小林委員
 それでは、順次再質問させていただきます。
 まずイングリッシュサマースクールについてなんですけれども、教育委員会の平成29年度の報告書の中に、今後の方向性として、東京都のTGG、東京都グローバルゲートウェイ、これを活用するとの記載があります。これは今行ってるイングリッシュサマースクール、それからイングリッシュキャンプ等の中に組み入れていくのか、どのようにこのTGGのほうにつなげていくのか、その点を伺いたいと思います。
 それから、「Welcome to Meguro」についてです。
 この区独自の教材、私も読ませていただきましたけれども、大鳥神社が出てきたり、役所が出てきたり、目黒川が出てきたり、あと目黒のさんまを英語で読もうとか、そういった非常に身近なものがテーマになっていて、小学生でも関心が高まるような、そういった工夫がされているように思われます。
 これを今試行的に使っているということで、例えばここはこうしたほうがいいとか、ここはもうちょっとよくできるんじゃないかというような、先生からの例えば指摘とか御意見があったときに、それを今後どのようにこの教材のほうに反映していくのか、また新たに変更箇所を変えてつくり直すのか、その辺どのように試行したことを踏まえて今後の小学校の英語教育にうまく活用していくのかということを伺いたいと思います。
 それから、防災教育推進についてです。
 今回、中学校にもジュニア防災検定を広げたということはとてもよかったと思うんですけども、先ほど課題も伺ったんですが、行ってみての課題についてちょっと答弁をもらえなかったのでそこをもう一度伺いたいのと、このジュニア防災検定はたしか事前学習と試験と事後学習の3つぐらい部門というかステージがあって、それをやった上でジュニア防災検定、一つのくくりとされるという、そういった認識なんですけれども、こま数がどうしても確保しなければいけないというような、たしか問題点というか、ちょっとそれがハードルかなということを以前予算特別委員会かどこかでお伺いしたことがあったかと思うんですけれども、中学校に拡充していくということは、私は本当にすごくこれから期待ができることだと思っています。
 というのも、以前、一般質問で荒川区の区立中学校における防災部、このことについて質問で取り上げさせていただきました。これは荒川区では平成27年度から全ての区立中学校に防災部を設置して、救命訓練を日常的に行っています。荒川区では、助けられる人から助ける人へということをテーマにジュニア防災リーダーの養成に力を入れていると。日中この区内で災害が起きたときに実際に動ける人となると、大人は会社に行っていない、そうするといるのは子どもと高齢者だけということも十分に考えられる中で、やっぱり中学生、体力もある、防災について勉強していれば知識もある、そういった中学生のマンパワーというのに非常に期待ができるというふうに考えます。
 ですので、今、目黒区の全ての中学校ではこの応急の訓練、講習も実施していますけれども、それだけではなくて、ジュニア防災リーダーというものを意識して、その防災意識の定着と、それから実践力となり得る中学生のマンパワーをにこれまで以上に着目して、中学校における防災教育を拡充するということが今後必要になってくると思うんですけれども、その点についていかがでしょうか。
 それから、4点目のICT環境の整備についてです。
 ちょっと国の動きを私も調べてみました。ことし6月15日に文科省の第3期教育振興基本計画が閣議決定されておりまして、この計画においては、各地方公共団体による計画的な学校のICT環境整備の加速化を図ることが明記されました。その測定指標として、学習用コンピューターを3クラスに1クラス分程度整備、これは1日に1こま分程度、1人1台の利用を可能にするという意味です。それから、普通教室における無線LANの100%整備、超高速インターネットの100%整備、教師のICT活用指導力の改善が政府全体の方針として設定されました。
 ただ、文科省の調査によりますと、学校のICT環境の整備状況については、大多数の学校において目標とする水準を達成しておらず、かつ地方公共団体間では大きな格差があるなどの課題があります。
 そこで、文科省は、新学習指導要領の全面実施を間近に控えて、このままの状況では児童・生徒の学習に支障を来すおそれも懸念されるということで、ことし7月には第3期教育振興基本計画を踏まえた新学習指導要領実施に向けての学校のICT環境整備の推進についてという通知も出しています。この通知では、各地方公共団体において学校のICT環境整備に係る取り組みに高い優先度が与えられるよう、教育委員会のみならず、首長部局の理解と協力を得ることが重要とされています。
 けさの日経新聞にも、全国の公立学校におけるICT環境の整備状況についての記事がありましたが、昨年度末までの政府の目標には届いていないということがここでも取り上げられていました。
 目黒区の個別の達成状況も調べてみました。文科省の平成29年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査、これの東京都編によりますと、教育用コンピューター1台当たりの児童・生徒数について、まず小学生ですが、目黒区は1台当たり8.3人で23区中20番目、ちなみに1番は渋谷区で、1台当たり1人となっています。次に、中学生ですが、目黒区は1台当たり4.8人で23区中15番目、ここの中学生の1番は荒川区で、1台当たり0.9人、つまり1人1台を超えている状況となっています。普通教室における無線LANの整備率は、目黒区はほかの4区と合わせて小・中学校ともにゼロ%で最下位。
 このように、目黒区ではICT環境の整備は大変おくれている状況だと考えられます。新学習指導要領の全面実施を間近に控え、目黒区の子どもたちの学習に支障を来すのではないかと懸念されます。
 本区でICT環境の整備が進まない、その一番の要因はどのようにお考えになるのか伺います。
 以上です。

○田中教育指導課長
 それでは、1点目、2点目、3点目と私のほうから御説明させていただきます。
 まず、東京グローバルゲートウェイの活用、こちら導入をどのようにするのかという御質問ですけども、昨年度まで実施していたイングリッシュサマースクール、これをTGGを活用した、東京グローバルゲートウェイを活用したイングリッシュデイキャンプに完全に切りかえるということをさせていただきました。ただ、一部の学校で昨年度のサマースクールと同様の活動をしたいという要望がございましたので、要望があった学校に関してはALTの派遣を行っておりまして、原則としてこの4日間、午前中か午後か、通して行ってたというイングリッシュサマースクールを1日、朝からバスで連れていって午後帰ってくるという1日の体験コースに切りかえたところでございます。これが1点目です。
 それから、2点目、「Welcome to Meguro」の今後の活用でございますけれども、御指摘のとおり、今年度活用して問題点があった場合には、これはやはり改善をしていく必要があるのかなというふうに思います。
 一方で、この「Welcome to Meguro」につきましては、英語教材ということではありますけども、最後に目黒のさんま、これを英語で載せたり、英語ではないんですけれども、めぐろ・みんなの歌を裏表紙に載せたりして、目黒のことをさまざま紹介しながら英語も理解していくということで、英語で目黒区のよさを紹介できるような教材になっておりますので、来年度以降、実は外国語科につきましては教科書の採択をして、2020年度からは英語の教科書を使っていくことになります。ですので、教科書のどの部分の単元をここと入れかえていくかというようなことはしっかり検討していかなければいけませんので、そういったことでより英語教育が充実するような活用方法、教科書を用いて活用できるように検討していきたいというふうに考えております。
 3点目、防災検定の拡充でございますけども、まず課題といたしましては、やはり授業時数の問題がございます。今年度、実は五本木小学校がこれまで5年生で実施していたんですけども、6年生で実施したいということで、1年間、五本木小学校に関しては休止をしてございます。ですので、上目黒小学校、五本木小学校、そして中央中学校ということでやっているわけですけども、事務局としては、できればこの防災検定を用いて子どもたちがどのように系統的に防災意識を高めていき、その能力を高めていくかということを検証したいなと思っておりまして、できれば中央中学校区の小学校に広めて中学校で実施して、この義務教育の中でどの程度意識が変わったかというようなところを検証していきたなというふうに思っているところでございます。
 ですので、それの先に他の中学校への拡充というのがあるのかなというふうに考えているところでございます。
 私からは以上です。

○村上学校運営課長
 4点目、ICTに関する御質疑でございます。
 委員御指摘のとおり、目黒区の置かれている状況は大変厳しい状況ございまして、城南の近隣区見ましても、国が推奨するステージ1からステージ4までの段階、渋谷区では既にステージ4まで達成済み、世田谷、大田、品川区さんについてはステージ3までほぼ達成見込みというところで、目黒区に関しては向こう5年の実施計画を完全に実施したとして、ステージ1の達成も厳しい状況というところでございます。
 大変申しわけない状況ではございますが、じゃ、何でこのようにおくれてきたかということでございます。
 まず午前中からの御質疑にありましたように、新しい学習指導要領に皆さん非常に御関心をお持ちいただいております。これからのAI時代を生き抜いていく子どもたちをどうやって育成するか、御質疑にもありましたように、プログラミング教育をどう進めていくか、こういったものの基盤としてはやはり学校のICTの整備が必要だというふうに考えています。
 その一方で、これについては非常にお金も要する、先ほど委員お読みいただいた平成30年7月12日付の文部科学省の初等中等教育局長の通知の中でも、首長部局の御理解を得て優先順位を高めてもらえみたいな御指導ありましたけども、実は先ほどお話しした新実施計画の初年度の向こう5年間の小学校9校、中学校2校のプロポーザルの実施状況なんですけども、私どものほうでことし1月1日から新たな5年間のプロポーザルを実施しますということで開発会社に声かけをしました。8社から手が挙がって、私どものほうで希望しているこういったものをぜひそろえていただきたい、可能であればここまでということで、この向こう5年間の予算2億3,500万円という額を提示した上でプロポーザルを行ったんですが、残念ながら金額的に折り合わないということで6社が辞退。それから残りの1社については私どもで新実施計画に掲げた固定式のプロジェクターが達成できていないということで、最後1社、その1社については何とか私どものほうの要望をかなえてくれそうだということで期待をしてるところなんですが、非常に多額の予算を要するということがございます。
 今後ですけども、私の着任の前、教員というのは東京都全域を異動してきていて、さまざまな自治体での経験を目黒に持ち込んでくる。目黒が掲げている情報セキュリティポリシーをなかなか守れないで、私物のUSBをつないでしまったりとか、無用なインターネットの関係でウイルスに感染とか、過去何年間か非常に重大なインシデント対応に追われていた時期がございました。
 そういったところで時間を忙殺されて、新しい実施計画を改定する、本来であれば3年ぐらい前から計画的にきちんと考えて、計画的なRFI、事業提案をいただき、それをきちんと精査した上で、きちんと予算組みをし、さまざまな手続をしてプロポーザルを実施していく、そういった時間的な経過がなかなかない中で進んできたということがございます。区長部局の御理解をいただくには、私どものほうの努力も足りなかったのかなというふうに思います。
 まず一つはやはり教育情報セキュリティポリシー、これは文部科学省がガイドライン示してますけども、きちんとした学校における、あるいは教育委員会における教育情報のセキュリティポリシーを策定をしていくということ、それから単なる教育用、子どもたちの小・中学校の児童・生徒のコンピューターだけではなくて、今もう校務用の教員が使うICTとの一体化みたいなことも言われていますし、また働き方改革でテレワークのような話、場合によってはWi-Fiやクラウドといった話も出てまいります。こういったところのセキュリティーの確保、そして何よりもこの新学習指導要領に合わせた計画的な児童・生徒のICTの整備であったり、教員の指導力の向上、こういったものをきちんと教育委員会でまず計画を立てて、こういった後ろ盾のもとに改めてこういった実施計画の改定、ローリングの際にそういったものを積み上げて、また予算等について御配慮いただけるような、そういう取り組みを今後はしていきたいと考えてるところでございます。

○小林委員
 それでは、最後の質問をさせていただきます。
 まず東京グローバルゲートウェイへの移行について伺ったんですけども、今までイングリッシュサマースクールは4日間通学をしながらALTの先生となるべく英語でコミュニケーションをとって使える英語というのを身につけていく、そういった内容でした。
 今回、学校も完全にそれをやめてTGGのほうに変えていくという御答弁でしたけれども、TGGは1日だけで生徒さんが英語の環境の中で学んでいくということですけれども、4日分の効果が1日で満たされるような内容なのか、その辺は教育委員会としてどのようにお考えなのかを伺いたいと思います。
 新聞でもTGGについて取り上げられていたので、私も何回か読んで、非常にこの空港のようなしつらえであったり、カフェテリアであったり、すごく外国に行かなくても外国にいるような環境の中で学べるということで非常に工夫されているように思えたんですけれども、4日間通うのをやめて、1日でもその分の効果があると思って決断された、その理由というか、これだけの価値があるということを伺いたいと思います。
 それから、防災教育推進の部分です。
 ジュニア防災検定を中学校ではこれから、この先を見ながら考えていきたいということでしたけれども、今回の一般質問で、私、水害について個別に地域に注目した水害啓発を進めていくべきではないかという質問をさせていただきましたが、教育委員会のほうでも例えば学校の防災教育推進という部分で水害についての学びの場というか、そういったものも入れていってもいいんではないでしょうか。
 国土交通省のほうで津波と水害用のカードゲームというものも作成しています。また、水防災カルタというものもつくっているようですので、こういった国がつくっている教材というか、こういったものを取り入れれば、すぐにでもできるのではないかと思いますけれども、水害をテーマにした防災教育の推進、充実というものも今後図っていってみていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 最後に、ICT教育の環境整備についてです。
 先ほどやはり多額の予算がかかる、それからセキュリティーのことがやはり要因ではないかということの御答弁がありました。
 新たな実施計画のほうでは、2021年までにステージ1の整備を完了するという目標を掲げていますが、政府のほうはステージ3まで、これを早急に整備するようにということで各自治体のほうにお願いをしています。
 先ほど御答弁でも、近隣の区ではステージ4まで行っていたり、ステージ3まで行っているということがありまして、目黒区はやはり近隣区に比べるとおくれているという印象はやはりついてまわると思います。
 それで、この計画に掲げている目標が低いからなかなか予算がつかない、優先順位が低いと思われてしまっているのではないかというふうに懸念をするんですけれども、子どもたちに投資することは目黒区の発展の礎である、そういった観点で、区立の学校に通う子どもたちの教育環境をきちんと整えてあげる、子どもたちの可能性を広げてあげて、いろんなことを体験する中で子どもたちがそれぞれ生きる力を育んでいける、そういった学校教育を推進していくことは教育委員会の責務だと思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
 以上です。

○田中教育指導課長
 それでは、まず1点目、東京グローバルゲートウェイの導入とイングリッシュサマースクールの切りかえ、中止ということに関して、その理由ということですけれども、昨年4日間、イングリッシュサマースクールを実施しまして、それなりに成果があったというふうに考えております。子どもたちからは、英語の授業に生かしたい、積極的に取り組みたい、英語のテストで100点を目指して勉強したい、気軽に外国人に話そうと思った、道で外国人に何か聞かれたときに生かしたいと、そういった感想が寄せられました。
 これは4日間実施、半日実施したとしても、やはり効果としては英語に対する、英語学習への意欲であって、やはりコミュニケーション能力の技能にかかわる部分というのは非常にこの4日間では限界があるなというふうに事務局としても捉えてございまして、そうしたときに、今回TGGが9月6日にオープンしましたけれども、するということを聞いて、であれば、より子どもたちの意欲が高まるような場所としてこのTGGが活用できないかという視点で見たときに、御指摘いただいたようなさまざまな施設がございます、ドラッグストアがあったり、機内があったり、それぞれブースに分かれてて、そこでエージェントが子どもたちを連れていく中で、そこにいる外国人と会話をするというような、そういう仕組みになっておりますので、これはますます子どもたちが英語を学ぼうという意欲になるんじゃないかなということで、意欲の向上という観点では、4日のイングリッシュサマースクールよりもむしろ高まるのではないかという判断で切りかえたというところでございますので、残念ながらことしは定員まで満たなかったものですから、この定員いっぱいになるように来年度はことしの成果を各学校で紹介していきたいなというふうに思ってございます。これが1点目。
 それから、3点目に関連して、水害をテーマとした防災教育でございますけども、実際に水害に陥る可能性があるだろうという場所もないわけではないと思ってますので、この水害防止の啓発がどのようにできるかというところで検討して、失礼いたしました。
 台風などによる風水害につきましては、小学校の理科の天気の変化という中で若干取り扱っておりますので、こういったところと絡めながら、どのように目黒らしくこの水害をテーマとした防災教育ができるか検討してまいりたいと思います。
 以上です。

○野口教育次長
 3点目のICT教育に関しまして、私のほうからお答えさせていただきます。
 小林委員が御指摘のとおり、確かに教育委員会としても現在ICT教育というのはおくれているなっているのは肌で感じております。何とかしたいっていう状況もございまして、先ほど課長から述べましたとおり、現在、ICT教育の計画を策定をさせていただいております。その中ではっきりと計画的に進められるようなものを示していきたいというふうに考えております。それを踏まえてきちっと予算をつけていただくように努力していきたいと思いますので、ぜひ御支援よろしくお願いいたします。
 以上です。

○橋本委員長
 小林委員の質疑を終わります。
 続いて、質疑を受けます。

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