平成27年決算特別委員会(第6日 9月18日)
開催日:平成27年 9月18日
会議名:平成27年決算特別委員会(第6日 9月18日)
○小林委員 それでは、私からは、無電柱化と放置自転車対策、そして、サクラ基金についてお伺いしたいと思います。
まず、無電柱化に関して、270ページの3項3目1番、イ、電線類地中化にかかわる歩車道の舗装工事を行った部分について、2点お伺いいたします。
昨年度、電線が地中化された都立大学駅前の200メートルについて、道路の無電柱化の場合は、工事が夜間に行われることが多いですが、この都立大学前の電線地中化工事の詳細について、工事期間、工事を行った時間帯、かかった費用の内訳をお伺いいたします。
続いて2点目、昨年度は200メートルの地中化でしたが、整備後の状況と今後の進め方についてお伺いいたします。
次に、放置自転車対策について、268ページ、2項2目2番の放置自転車対策について、小さく2点、お伺いいたします。
1点目、昨年度の放置自転車等整理撤去について、警告が3万7,240台、撤去が1万4,924台ということですが、オレンジの都市整備事業概要平成26年度実績を見ると、過去5年間の撤去数を比較してみると、確かに、撤去数は年々減少しておりますが、撤去数が減少していても、警告を受けた数はふえており、その数は、昨年度が一番高い数字となっております。
撤去数が年々減少しているにもかかわらず、警告枚数が増加傾向にあるのはなぜか。その原因を区はどう分析しているのかを伺います。
放置自転車対策の2点目、区内の自転車放置禁止区域は、現在、幾つあるのか。その中でも、特に近年、放置自転車の警告率、撤去率が高い区域はどのあたりなのか、参考までに3つぐらい教えていただければと思います。
最後に、大きな質問の3点目といたしまして、278ページ、5項5目サクラ基金についてお伺いいたします。
昨年3月に基金が設立されましたが、区民、事業者、団体、それぞれから寄附金がどのぐらい集まったのか、その内訳、例えば、区民からは何件、事業者から幾らなどを教えていただきたいのと、基金のPRや周知を昨年度はどのように行ったのかをお伺いいたします。
以上です。
○澤田土木工事課長 それでは、委員お尋ねの第1点目についてお答えいたします。
都立大学駅周辺の地中化のことでございますが、まず、地中化の工事期間でございますが、平成22年度に工事着手いたしまして、電線を埋める工事は平成25年度に完了しております。その後、電線を埋めた後の路面の復旧を平成26年度に行いました。平成26年度で、地中化の事業の一連の工事は完了しております。
工事時間帯でございますが、都立大学駅前につきましてはバス通りであるということと駅前ということで、人が多うございます。そのために、警察署と協議いたしました結果、主に、工事時間帯は夜ということで協議が調いまして、工事時間帯につきましては、夜の8時から朝の6時で行ったところでございます。
費用の内訳でございますが、地中化につきましては、道路の中に埋めます関係上、地中に既に埋まっている埋設物の状況によります。多いと、スペースをあけなければいけない。少なければ、スペースをあける手間はそんなにかからないんですが、そういった状況ですかとか、あと、電線の供給量です。例えば、ビルが多いところは、電線のケーブルを多く入れなければいけないですし、需要が少なければ少なくて済む。そういったところから、一概に、電線類の地中化が幾らということは申し上げられないんですが、都立大に限ってということでの御説明になりますけれども、大きく4つの内訳がございます。
まず、電線類を埋めるための設計に係る費用の委託費でございますが、この工事期間中で約800万円かかってございます。それと、先ほど、お話ししました地中の埋設物を、支障になるものをよけて空間をつくるための移設費でございますが、約2,500万円、それと、電線を埋める工事そのものの工事費でございますが、約2億3,000万円、それと、電線を埋めた後の路面の復旧に係る費用でございますが、地中化にかかわる路面補修費としまして約7,000万円、こちらの22年度から26年度までの合計の工事費でございますが、3億3,300万円ほどかかってございます。
それと、次に、整備後の状況でございますが、電線類の地中化につきましては、全体計画量が2万6,700メートルとなってございます。このうち、都立大の平成25年度の電線を埋める工事をもちまして、4,639メートルの計画量に対する地中化が完了しております。達成率につきましては、17%ほどでございます。
今後の進め方でございますが、先ほど、全体計画量2万6,700メートルとお話しいたしましたが、電線類の地中化整備基本方針を定めてございまして、こちらの中で123路線、2万6,700メートルを選定して地中化を進めているところでございますが、着実に地中化を進めていくため、この中から5路線を選定して地中化を進めてございます。5路線のうちの1つが、都立大学駅周辺地区の地中化でございまして、あと、残り4路線がございます。27年度からでございますが、大橋にございます東邦大学の大橋病院の前あたり、そちらの路線につきまして、27年度から地中化を進めていくということで取り組んでいるところでございます。
以上でございます。
○馬場道路管理課長 それでは、私からは、2点目、放置自転車に関する2問についてお答えいたします。
放置自転車の警告枚数、そして、撤去台数の関係でございますけれども、22年度から23年度につきましては、撤去の回数を増加したことによる増でございます。
23、24につきましては、撤去回数はふやしておりますけれども、警告枚数につきましては、ほぼ横ばいというような状況でございます。
25年度につきましては、撤去回数が多少減ったことによる減少というふうに理解してございます。
26年度でございますけれども、撤去回数は、25年度に比べてふえていること、そして、午後をふやしたことによる警告枚数が増というふうに分析してございます。
続きまして、放置禁止区域の件でございますけれども、現在、放置禁止区域につきましては13カ所ございます。区内9駅、そして、目黒区に隣接する駅4駅というような状況でございます。
それと、撤去の状況でございますけれども、多い駅ということで、やはり、東横線沿線の学芸大学、中目黒、自由が丘が多いような状況でございます。
撤去率でございますけれども、撤去率になりますと、駒場東大前、池尻大橋、目黒というような状況になっております。
私からは以上でございます。
○髙橋みどりと公園課長 サクラ基金のお尋ねでございます。
1点目の区民、事業者、団体の内訳でございますけれども、まず、25年度からサクラ基金が始まりまして、27年6月30日現在でございますけれども、件数で135件、寄附金の額が528万275円でございました。
そのうちの内訳でございますけれども、事業者、団体関係が23団体でございました。そのほかは、一般区民ということで112名の方ということでございます。
また、寄附金のほかに募金活動もしていただいてございまして、募金活動に御協力いただいた団体が、募金団体としては13団体で、1団体がビラ配布等のお手伝いをしていただいたという状況でございます。
PRでございますけれども、基本的には、桜の今の状態を区民の方によく知っていただくということが重要だというふうに考えてございまして、なるべく今の現状を把握していただくということで、27年2月28日に、区役所のほうで目黒のサクラシンポジウムというのを開催してございます。そこでの参加者が70名ございました。
また、この日から、郵便振替ができるような取り組みということで実施してございます。
今年度から桜保全事業をスタートしているところでございますけれども、そこの中で、初期診断ということで、桜の樹木医による診断をしてございます。これを区民の方に見ていただくということで、目黒川と田向公園の2回に分けて実施してございます。参加区民の方は、目黒川のほうが15名、田向公園のほうが10名の参加というような状況でございます。
以上でございます。
○小林委員 御答弁ありがとうございました。
それでは、順次、再質問をさせていただきます。
区は、電線類地中化整備基本方針の中で、先ほど、御答弁の中にもありましたが、区道全体で2万6,700メートルの整備路線を選定し、これまでに4,639メートルが地中化されたということですけれども、地中化には、本当に多額の費用がかかること、それから、トランスの設置スペースの問題等、たくさんの課題があって、なかなか進んでいないというのが状況です。それは、十分に承知しております。
そんな中、国交省を初めとする関係省庁は、昨年の秋より無電柱化を推進するために、コスト削減のための実験を開始しました。低コスト化の実験の結果が安全性に影響がないということがわかれば、遅々として進んできた無電柱化が、ここで一気に進展する。そんな期待もあります。
また、最近では、無電柱化推進に前向きな自治体の首長が全国にたくさんいるということで、自治体の首長に声をかけて、首長連合をつくろうという動きもございます。ぜひ、目黒区でも、こうした国の動きに注視しながら、今後、より積極的に進めていっていただきたいと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。
次に、放置自転車対策ですが、お隣の品川区では、来月10月1日より、西小山駅周辺の放置禁止区域が拡大します。既に、西小山駅周辺では、このことを周知する看板が設置されておりますが、品川区で今回、放置禁止区域が拡大されたことにより、目黒側に放置自転車が流れてくるのではないかという懸念がございます。
目黒区には、今回の品川区の放置禁止区域拡大の情報が事前に入っていたかとは思いますが、こういうことは、隣接区と連携をとりながら足並みをそろえて取り組んでいくべきだと思いますが、いかがでしょうか。
最後に3点目、サクラ基金についてですけれども、今年度からの運用が既に始まっているということで、先ほど御答弁がありましたが、もう少し具体的な進捗状況も教えていただければと思いますが、よろしくお願いいたします。
以上です。
○青木区長 1点目の首長連合についてですが、たまたま昨日、私の古い知人の国会議員の方を介して、奈良県の葛城市の市長さんが代表発起人になって、これから設置していくので、目黒区長もぜひ発起人にということで、先ほど、都市整備部長と相談したばかりなんですが、昨日、発起人になる旨を承諾する御連絡とファクスを流させていただいたところです。24日に発起人大会があるというんですが、決算委員会の最終日なので出れませんということは申し上げているんですが、いずれにしても、こういった問題を抱えているのは、うちだけではありませんので、まず、私どもも財源は大きな問題なので、こういった連合をつくって、国にしっかりと予算のお願いもしていきたいなと思っています。
以上です。
○澤田土木工事課長 1点目でございますが、委員の言われるとおり、国、ほかの機関で、昨年の秋ごろから実験も開始したという情報は得てございます。
従来、今までのやり方ですと、まず、大きなさや管になるものを入れて、そのさや管が全部入れ終わった後に電線を入溝していくというやり方が日本では一般的でございますが、東南アジアでは、電線を直接地中に埋設するという方法もあると聞いてございます。
日本で、そういった直接埋設ができるかという実験もされていると聞いておりますので、そういった実験結果を見ながら、また地中化のほうの整備に取り組んでいきたいというふうに考えてございます。
それと、国のほうでは、無電柱化の推進に関する法律案がまとまってございます。こちらの国でまとめられた法律案でございますが、法案は、まだ国会でされていませんけれども、今後、国の動向を注視しながら、本区の地中化を進めてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
○馬場道路管理課長 2点目の西小山駅の品川区における禁止区域の拡大でございますけれども、これにつきましては、品川区から情報を得ております。
実際、品川区のほうで、10月1日から拡大するというような看板についても見ております。
委員御指摘のように、当然、品川区のほうの放置禁止区域エリアが拡大したことによって、今まで、そこにとめてあったものが目黒区に流れてくるということは想定されます。
目黒区といたしましても、放置禁止区域エリアの拡大につきましては、当然、地元の商店街、そして町会等と協議をして、その上で拡大について進める。そして、委員からも御指摘がありましたように、品川区とも調整をしながら、品川区の今回の拡大によって、どう流れてくるかというのを見ながら対応をしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○髙橋みどりと公園課長 サクラ基金の今年度からの運用の具体的な内容ということでございます。
今年度は、目黒川と碑さくら通り、田向円融寺通りの3路線で1,015本の初期診断を実施してございます。
初期診断に基づきまして、今後、外観診断、精密診断を実施することで、今、準備を進めているところでございます。この外観診断、精密診断を経た後に、どうしても倒木の危険性が高い木が判明する場合がございます。そういった場合につきましては、安全対策を優先させるということで、危険回避ということで、一部、保全事業ということで伐採する場合もあるというふうに考えてございます。
一応、今年度は、調査した結果に基づいての伐採の保全事業までを予定してございます。
以上でございます。
○小林委員 最後に1点だけ、サクラ基金についての部分ですけれども、もう既に、区内にある2,300本のうち、約半数の初期診断が行われているということで、御答弁ありがとうございました。
目黒は、常に桜の木が有名で、区内区外問わず、たくさんの観光客の方が桜をめでに訪れられていますけれども、歩道に桜の幹が太くなってはみ出してきてしまっていたり、あと、根っこの部分が盛り上がってきて、歩道がでこぼこになってきてしまっているところもありまして、そこを通るときに、人がすれ違えなかったり、あと、ベビーカーがなかなか歩きにくいというところもあります。ですので、この基金をぜひ有効的に使って、そういった歩道のほうの整備も同時進行して、よりよい環境づくりに努めていっていただきたいと思いますが、その点について、最後にいかがでしょうか。お願いいたします。
○髙橋みどりと公園課長 桜の今の区内の状況でございますけれども、今、委員御指摘のとおり、狭い歩道の中に桜の木を植えていますので、どうしても根の影響が出てきているということで、歩きづらい場所も多々ございます。
こういったことに対しましても、今回のサクラ基金を活用しながら、狭い歩道の中で、どんな桜の樹種がいいのかというような樹種の変更も含めて検討していきたいというふうに考えてございます。
樹種の変更については、地域の愛着がありますので、地域の方々の御意見も聞きながら検討していきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○今井委員長 小林委員の質疑を終わります。
ほかに。