平成28年予算特別委員会(第7日 3月16日)
開催日:平成28年 3月16日
会議名:平成28年予算特別委員会(第7日 3月16日)
○いその委員長
青木委員の質疑を終わります。
ほかに御質疑ございますか。
○小林委員
それでは、249ページ、緑化公園費の部分で大きく2点伺います。
まず1点目、南一丁目の公園整備についてですが、1問目といたしまして、用地取得費、維持管理費など予算の内訳をお伺いいたします。
続いて2問目、買い取り申し出があってから整備に着手するまでどのくらいの時間がかかったのか、その経緯についてお伺いいたします。
それから、3問目ですが、今現在は南一丁目緑地公園という仮称ですけれども、名前は今後どのように決められていくのか。例えば、町会と区が相談して決めるのか、町会に任せるのか、その名前をどうつけるのかお伺いいたします。
続いて、2点目ですけれども、サクラ保全について、私は細かい部分をお伺いしたいと思います。
1問目、予算額648万3,000円のうち、サクラ基金は幾ら充てられていますでしょうか。予算書を見ると、一般財源が324万2,000円なので、単純にこの額を引いた計算でよろしかったでしょうか。内訳を伺います。
2問目といたしまして、区内の約2,300本の桜のうち、来年度は何本の樹木調査を行う予定か伺います。
それから、3問目ですけれども、来年度の調査はどの公園、どの緑道、そういった具体的な場所が決まっているかどうか、その部分について予定をお伺いいたします。
それから、最後に5問目ですけれども、調査の結果、伐採が必要な桜が見つかった場合、予算上、何本まで伐採が可能か。もし決まっているようでしたら教えてください。
以上8問です。
○髙橋みどりと公園課長
南一丁目の都市計画公園の関係でございます。
まず、予算の点でございますけれども、28年度予算といたしまして公有財産購入費で5億5,306万1,000円。そして委託料、これが271万9,000円で、委託料の中身といたしましては、都市計画図書の作成委託、そして現地の除草であるとか樹木の手入れの金額という内訳でございます。
2点目の、南一丁目のこれまでの経緯でございますけれども、南一丁目の生産緑地につきましては、平成4年11月に生産緑地地区として都市計画決定をしてございます。この間、地主の方が農業を営んでいたということですけれども、27年6月に主たる農業の従事者の方がお亡くなりになったということをきっかけに、区のほうに生産緑地の買い取りについて区長宛てに買い取りの申し出がございました。それを受けまして、区のほうとして、ここの土地の必要性、都市の中での公園としての必要性であるとか、また公園とした場合の財源の確保の問題、あと相続人の方の意向の確認等を経まして、基本的にここの土地を区で買い受けて公園としていこうということで決めたところでございます。それを受けて、不動産の鑑定を行いまして、昨年の12月、27年12月ですけれども、公園用地として土地開発公社によって先行取得をしたということでございます。
3点目の名称でございますけれども、名称につきましては、都市計画の名称はありますけれども、通称、皆様地域の方に使っていただく名称については、地域の方、町会も含めていろいろお話しをさせていただいて、御提案をいただければというふうに思ってございます。こちらにつきましては、今後整備の内容も含めて地域に入って決めていきますので、そこの中で整理ができればというふうに考えてございます。
大きな2点目のサクラ基金の関係でございます。
サクラ基金の平成28年度の事業費ですけれども、648万3,000円ということで、このうちの約2分の1を基金で充当する予定としてございます。基金の充当額につきましては、端数の関係がございますけれども、324万1,000円ということでございます。
2点目の来年度の調査の本数でございます。来年度につきましては、樹木の精密診断ということで、47本予定をしております。具体的な場所でございますけれども、公園でいいますと駒場公園、駒場野公園、油面公園。また、緑道では呑川の柿の木坂支流と駒沢支流、そして蛇崩川で調査をする予定でございます。
また、来年度から、事業の中身といたしまして、桜の再生計画を策定する予定でございます。今年度調査をしました田向・円融寺通りと碑さくら通り、この2路線について桜の再生計画をつくっていきたいというふうに考えてございます。
あと、伐採の本数でございますけれども、来年度につきましては今のところ2本の予定でございます。
私からは以上でございます。
○小林委員
ありがとうございます。
それでは、サクラ保全のほうについて再質問させていただきますが、プレス発表の資料によると、普及啓発のほうにも取り組むとございますけれども、その普及啓発に充てる予算というのはどれぐらいありますでしょうか。確認させてください。
それから、1回目の質問のところで樹木調査のスケジュールについても伺ったんですが、そこも、例えば一つの精密検査にどれくらいかかるとか、わかるようでしたらそこの部分もお伺いしたいと思います。
それから、その調査自体の費用というのは幾らぐらいかかるものでしょうか、教えてください。
それから伐採、来年度は2本を、もし見つかった場合には2本を伐採する予算を組んでいるということですけれども、その工事というのは非常に大がかりになるものかと思います。その伐採の工事費というのは幾らぐらいなのでしょうか。それも伺います。
あと最後に、今区内には約2,300本の桜があるということで、そのうちの1,000本が今後10年で樹齢60年を迎える、そういった老齢化しているという状況ですけれども、例えば、台風とか大雨などで枝が折れてしまったり倒れてしまったり、予期せぬ状況で桜が倒れてしまうというケースも考えられると思うんですが、その場合の対応というのはどのようにされているのかもお伺いします。
以上です。
○髙橋みどりと公園課長
まず1点目、普及啓発のお尋ねでございますけれども、普及啓発といたしまして、今年度はサクラ保全事業報告会ということで3月5日に実施をしたところでございます。そういった区民の皆様に事業の内容の報告であるとか、今の目黒区の桜の状況であるとかを知っていただきたいということで、講師を招いて報告会等を予定してございます。来年度につきましては、シンポジウムになるか、報告会になるか、まだ決まってございませんけれども、一応報償費としまして12万2,000円ほど予定をしてございます。
2点目の、調査のスケジュールでございます。調査につきましては、順次準備が整い次第やっていく予定でございまして、実際の調査の中身というんですか、その実際の1本当たりの時間というのが、木のサイズにもよりますけれども、基本的には1日2本ぐらいは作業できますので、そういったことを考えますと20日前後の日数でその調査自体は終わると。その後、取りまとめて、所見をまとめたりというようなことがございますので、正味委託期間としては2カ月ぐらいの予定でございます。
調査費用でございます。調査費用、先ほど申し上げました診断の委託料でございますけれども、260万8,000円でございます。また、工事費ですね。保全事業の来年度2本程度の伐採の予定をしているんですけれども、これも調査した結果で、桜の太さであるとか根の状況であるとかによって大きく変わってくるかとは思うんですけれども、今のところ予定としまして、2本で157万円ほどの予算としてございます。
最後に台風とか大雪、大雨によって倒木等があった場合というお尋ねでございますけれども、こちらにつきましては緊急に対応しなきゃいけないということになりますので、このサクラ保全事業にかかわらず、緊急に予備費を充当するのか、そのほかの街路樹のみどりと公園課のほうで持っているお金もございますので、そういったところも含めて、速やかに対応できるような形で進めていきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○小林委員
ありがとうございました。
他の委員も先ほど触れられていましたけれども、サクラ保全はサクラ基金を充てて事業が行われているということで、昨年度までの状況では162件の寄附があったと。最新の情報だと204件集まっているということで、657万2,000円余ということなんですが、事業に充てていくとなると、やはり使えば減っていく。そうすると、やはり毎年寄附を集めていかなければいけないわけですけれども、今1万円以上の寄附をしてくださった方には、伐採した木を利用してサンマの形のペーパーナイフが送られていますが、例えば小口の寄附、5,000円とかそういった寄附をしてくださった方にも何か記念品をお渡しするとか、あとは伐採した木でも本当に廃材になるようなところで割り箸をつくったり、爪ようじをつくったりして、例えば売るとかですね。何かうまく工夫をして積極的にPRの部分にもやっていくような取り組みも、この事業を続けていく上では必要なのではないかと思いますけれども、その点について最後1点お伺いいたします。
○髙橋みどりと公園課長
ことしの1月から、桜の伐採した木でつくった、さんまペーパーナイフを、1万円以上の方に対して記念品として差し上げているところでございます。そういった普及啓発というんですか、還元するようなことというのは始めたばかりですけれども、かなりこの1月からの寄附の状況を見ますと、従来よりも件数が、1月から47件で97万3,000円ほどの寄附が集まっているということで、一定程度このペーパーナイフの効果があったのかなと。また、ラジオで紹介していただいたりですとか、新聞で紹介していただいたということで、区内だけではなくて、地方の方からも御寄附をいただいている状況でございます。そういった意味では、こういった活動をすることによって、寄附のきっかけづくりになっていくのかなというふうには思ってございます。
実際、伐採した木を活用して何かに加工していくということになりますと、伐採した木自体が余り状態がよろしくない木でございますので、余り大量にものをつくったりというのはなかなか難しいというところがございます。また、生木でございますので、何かに加工するには乾燥させなきゃいけないと。手間がやはりかかってくるというネックもあるんですけれども、今回の効果もありましたので、さらにいろいろ調査検討は進めて、今委員御指摘の1万円じゃなくて、もっと低額の方にもということもございますので、その辺は研究をしていきたいというふうに思ってございます。
以上でございます。
○いその委員長
小林委員の質疑を終わります。
ほかに御質疑ございますか。