平成29年文教・子ども委員会( 6月14日)
開催日:平成29年 6月14日
会議名:平成29年文教・子ども委員会( 6月14日)
○吉野委員長
ありがとうございました。
説明が終わりましたので、質疑を受けます。
○小林委員
それでは、私から何点か質問をさせていただきたいと思います。
順番に、まず3ページ目の不登校になったきっかけと考えられる状況の表の中で、⑯の下の、「上記以外の本人にかかわる問題」というのがありますけれども、これというのは、区のほうでどの程度まで細かい状況までが把握できるのかわからないんですが、可能な範囲で、どういったことが挙がっているのかをまずお聞かせいただければ。可能な範囲で結構です。それが1点です。
それから、先ほど御説明にありましたけれども、④の「学業の不振」というのが増加が目立つということの報告がありました。これに対応して恐らくeラーニングのほうが今利用されていると思うんですけれども、確認まで、eラーニングの内容というか、具体的な時間ですとか教科とか、個別に特に困っている教科に対しての個別対応なのかとか、そういった詳しい対応の内容を聞きたいです。
それから、5ページ目の登校できるようになった児童生徒に効果のあった学校の措置というところなんですけれども、先ほど23名と。「登校を促すため、電話かけたり迎えに行った」、あとは「スクールカウンセラーなどが専門的に指導に当たった」というところが効果があったようだという報告がありました。スクールカウンセラーが専門的に指導に当たったというこの専門的な指導というのは、登校を促すための電話がけも入っているのか。その専門的な指導の内容というのが、この表の中に書かれていることも含まれたものなのか。そういったことをちょっと確認したいです。
それから、6ページ目なんですけれども、14番のスクールカウンセラーの派遣状況のところで、「不登校を主訴とした相談件数」。児童、保護者、教職員とありますけれども、その他というのはどういったところから学校のほうに相談が来たのか。地域の方だったりとか、何か目撃して相談をされたのか。その他がどういったものなのか、そこも確認をしたいです。
それから、最後、7ページ目の別紙のところの早期発見で、スクールカウンセラーによる児童・生徒面接(小5・中1の全員面接)とありますが、この全員面接は、小5・中1でこれまでも行われてきていたのか、今年度新しくやるのか。あと、これ、将来的には拡充し、広げていくというような計画があるのか。どうして今、5年生と中1なのかというところも聞きたいのと。
それから、最後なんですけれども、早期対応で、未然防止にeラーニングを活用するとありますが、未然防止にどのような形でeラーニングを導入していくのか、具体的な計画があるのかを確認したいです。
以上です。
○吉野委員長
以上6点ですね。
○酒井教育支援課長
ただいま6点の御質疑をいただきました。
まず1点目、きっかけのところの上記以外というものの中身でございますが、幾つかありますが、特別支援教育的な視点が必要な児童・生徒というところでこういったところにカウントされている例がございます。
第2点目の学業の不振でのeラーニングの内容、時間などでございますが、28年度まで、昨年度までは、中学生の3教科を教材として扱っておりましたが、今年度から小学校1年からの主要4教科、そして中学校の5教科を教材としてそろえましたので、それをインターネットを活用して自宅学習など、児童・生徒が任意の時間に自習を進めていただいて、それをサポートセンターのエミールの職員が進捗状況などをチェックできると。それから、双方向でのやりとりができるというようなものでございます。
それから、3点目の5ページの効果のある指導でのスクールカウンセラーの専門的な指導でございますが、この部分は、スクールカウンセラーだけではなく、スクールソーシャルワーカーや教育相談員などが専門的な指導に当たったというところでございますが、児童・生徒本人との面談や保護者との面談、そして手紙、お電話などでのやりとりでさまざまな心理的なサポート。カウンセラーの場合はカウンセリング的なアプローチで登校を促すというようなことをしてございます。
それから4点目、スクールカウンセラーの派遣で相談のその他の情報元というか依頼元でございますが、子ども家庭支援センターですとか東京都の児童相談所、また先ほどのめぐろ学校サポートセンターなど、情報が入ったところからの依頼ということになっております。
また、他のスクールカウンセラーなども入っております。
それから5点目、全員面接でございますが、これまでも小学校5年生とそれから中学校1年生の時点で全員面接を実施してきたということでございます。この7ページの図については、下の未然防止、早期発見、早期対応というのは、昨年もやってきたこと。若干、今年度新たにというのも未然防止のサポートセンター職員による学校訪問相談等の実施というところでございますが、これまでやってきたこと。一番上の取り組みの改善が、今年度新たにということで先ほど御説明したものでございます。
この全員面接につきましては、小学校の場合は5年生、また中学校の場合は1年生の時点で一番問題が起こりやすい、不登校のきっかけになりやすいというような数値的な分析もあって行っているものでございます。東京都からの指示で行っているものでございます。
その実施方法につきましては、各学校で個別に面接をするとか、またはグループを組んで面接をするとかで、スクールカウンセラーがこの学校にはいますよということを児童・生徒に示して、その後、何でも相談しやすくするというようなきっかけづくりという機能を持ってございます。
それから、6点目の未然防止のところのeラーニングを活用するということの内容、意図でございますが、これまではeラーニングは、不登校になったお子様が、サポートセンターの中のめぐろエミールで行っている、自分で自習できるeラーニングを活用するというようなことだけだったんですが、今回、先ほど申し上げたように、教材を拡充して、小学校1年生からのものを自主的にやれるという状況になりましたので、主に学業の不振で不登校になるという区分で、中学生の数字が伸びたものですから、中学生に対して、小学校の部分から自分で自習ができる、取り戻せるというような機会をつくっていただくために、中学校での先生が、今までエミールの職員がやっていたような進行管理、進捗状況を見たりする、子どもさんに指導したりするというところを各学校でも担っていただくことのモデルとして、今年度、中学校の1校にモデル実施をして、中学校の中でやっていただく。また、帰ってからも、放課後、自宅でも学習していただくと。そのようなことを活用するということを考えたために、不登校の未然防止につながるのではないかと。そのような視点でここに挙げさせていただいております。
私からは以上でございます。
○小林委員
もろもろありがとうございます。
面接のところでも、小5・中1の全員面接は都のほうの指導ということで毎年行われているということでしたが、確かに、スクールカウンセラーがいるよ、そういった相談できる先があるよということをお知らせするという意味では、わかりました。
ただ、中学校の不登校の学年別内訳だと、2年生、3年生も多いんですよね。なので、はたして中学校1年生だけで足りるのかというようなちょっと懸念があります。なので、不登校になってしまう生徒というのは、自分の不安だとか悩みをなかなか打ち明けられなくて内にこもってしまうというふうに私は思うので、スクールカウンセラーにいつでも相談においでというような窓口を構えておくだけではなくて、こちら側から何か困ったこととか悩みはないかというような働きかけをしてあげると、もっと未然に防げる可能性があるんじゃないかなというふうに私は思いましたので、将来的に例えば区独自の未然に防ぐ対策として、1年生だけではなくて、進路を控えた3年生であるとか、モデル校としてどこか1つだとか、少し全員面接の拡充のほうも検討していってはいかがかと思いますが、どうでしょうか。
それから、eラーニングについて、子どもたちが自分の都合のいい時間でインターネットを通して見られるということで、わかりました。ただ、私ちょっと勘違いしていたんですけれども、パソコンの画面を通じて対面で先生とオンラインで、わからないところがあったらすぐ聞けるというようなものだと思っていたので、これは既に録画されている、例えば何か塾の授業のようなものを、生徒が好きな時間に見て、復習なり予習なりができるということですよね。
その確認と、あと、そのモデル校になる中学校、ことしどこか指定をされて、eラーニングについて試行していくということなんですけれども、それは、いつぐらいの時期で、ある程度詳細が固まってからこの委員会に報告があるとは思うんですが、現時点での計画で決まっていることがあれば教えていただきたいと思います。
あと、相談があったその他の内訳のところで、いろいろな、学校以外、保護者以外からも相談所のほうに実際に相談あったことが学校側に来たというようなことがありましたけれども、やはり、周りの目というか、子どもたちが地域のかかわりも今すごく希薄になっている中で、誰に相談したらいいのか。学校のお友達とのうまくいかない思いをどうやって解決したらいいのかという、そのいろいろな相談の窓口がたくさんあるんだよということをもっと周知する、知らせていくことが、たくさんの人がサポートしてあなたを見守っているよというふうな安心感につながってくると思うんです。なので、保護者だったりとか学校以外の場所でも、子どもたちが駆け込み寺と言うか、いろんなことを相談できる場があるんだよということの情報提供の強化と言うか、どう言ったらいいのかわからないんですけれども、その辺のポスター掲示なのか、チラシなのかもちょっとまだ私は、ほかのところもいろいろ調査していないんですけれども、そういったことも区としてこれからどの程度広めていくのか、そのあたりどのように今考えておられるのかを最後聞きたいと思います。
長くて済みません。
○酒井教育支援課長
ただいま4点のお尋ねをいただいたというふうに存じます。
まず1点目、スクールカウンセラーの全員面接が中学校1年生の場合、1年で足りるのかということでございますが、学校規模によりましては、2年生、3年生も全員面接をしている現状はございますが、東京都の各校1名配置しているスクールカウンセラー以外に、目黒区といたしましても各校に1名または2名配置している実態でございます。東京都と区と合わせて2人または3人、スクールカウンセラーが行っていると。週に2日、3日というような、そういう状態でございます。
それから、今後ですけれども、小林委員の御指摘のとおり、中学校については働きかけによって未然防止が効果があると存じますので、この点は進めて、検討してまいりたいと思います。
それから、2点目のeラーニングのことにつきましては、画面を通しました対面の指導はできないんでございますが、メールでのやりとりでの進捗状況確認などは可能でございまして、現在も使用できる状態ではございます。めぐろエミールでの使用はしていたというところでございます。
それから、そのeラーニングについての現在の中学校での活用についての状況でございますが、これ、インターネットのデータを取り込むだけの、閲覧するだけでできますので、簡単にパソコンでとれるわけですけれども、教職員とのやりとりをするというところで、今、既存の学校に配置されているパソコンシステム、それに適用できるように事業者と詰めている段階でございまして、7月、夏休み前には可能なように準備中ということになっております。
それから、周囲の目があって派遣されるスクールカウンセラーということから、駆け込みの場、誰に相談したらよいのかというようなところが周知できるようにということでございましたが、教育委員会事務局といたしましては、めぐろ学校サポートセンターがそういった相談の場、情報が幾つものセクションに入ってくる場でございますので、まず学校を通じなくてもめぐろ学校サポートセンターの機能が周知されるべきだということで、昨年の11月に学校以外の区内施設、図書館などの区内施設などにリーフレットを、簡単なものですけれども、それをつくりまして配布して周知に努めているという状態でございます。今後も、小林委員の御指摘のとおり、学校ではないところでそういった情報を得るということは大事だと思いますので、検討してまいりたいと思います。
私からは以上でございます。
○吉野委員長
よろしいですか。
ほかにございますか。
○吉野委員長
ほかにございますか。
○小林委員
さきの委員に少し関連するんですけれども、私も子ども教室でちょっと確認したいんですが、当初計画回数でそれぞれ何回やるかというのが出てますけれども、これは例えば最低10回以上は何かをやるとか、そういった決まりというのはあるのでしょうか。それを1点だけ確認させてください。
○馬場生涯学習課長
年間100回を目標ということにしておりますけれども、これはそれだけなければできないということではありませんので、当然最初のほうはなかなか難しいとか、そういうのもございますので、その団体のやはり運営の状況によりますので、それは柔軟に対応しておりますので、今後も柔軟に対応していきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○小林委員
これから先、子ども教室を拡大していくということで、やはりその条件、今100回ぐらいが目安というのが出ましたけれども、個別に柔軟に対応していくということで、最初のハードルが高いと、幾らやりたいと思っていても、なかなかそれほどの教室にできるようなイベントがないとかあると思うので、その辺はこれから先も柔軟にしていただきたいと思います。
あと、やはり集まれる時間帯とか曜日とかもいろいろ工夫が必要だと思いますし、あと横の、例えば隣の学校でやっている子ども教室の運営方法を私のところでも参考にしたいといった、そういった横の何か情報共有というか、相談できるような場というのは、例えばPTA連合会の何か会とかでも時間というのはあるんでしょうか。そこを1点お願いします。
○馬場生涯学習課長
回数の件でございますが、1点目、これはやはり今後も柔軟に対応していきたいというふうに考えてございます。
2点目の時間帯、曜日でございますが、当然これにつきましては、各教室においてみんなが集まれるというような形で工夫しながら実施しているというような状況でございます。
3点目の横の情報の共有でございますが、子ども教室の推進会議を年2回実施しております。先日も実施いたしまして、横の、どういう事業を実施しているのかとか、そういうような内容、活動報告をしていただきまして、情報の共有化を図ってございます。また、他の教室の見学会ということで、これについても現在アンケートをとって、いつ見学できるかということで、見学会の実施も予定してございます。そういうことで、ほかの教室を見ていただいて、自分のところに生かせるものは生かしていただくということで、より充実した教室ということで考えてございます。
私からは以上でございます。
○吉野委員長
ほかにございますか。