平成29年文教・子ども委員会( 8月 2日)
開催日:平成29年 8月 2日
会議名:平成29年文教・子ども委員会( 8月 2日)
○吉野委員長
ありがとうございました。
説明が終わりましたので、質疑を受けます。
○小林委員
先ほどオリンピック・パラリンピック教育アワードで、ことし上目黒小学校が表彰というか、東京都のほうから受けたということですけれども、上目黒小学校のどういった取り組みが都のほうからアワードを受けた理由となったのか、その具体的な取り組み内容を教えていただけますでしょうか。
それから、あと平成28年度から全校が推進校となっているとありましたけれども、特に重点校として、東根小と五本木小学校が東京都のほうの指定を受けていたかと思うんですけれども、重点校となった2つの学校では、ほかの学校と違って、また新たに都のほうから、こういったことをしてほしいというような要望があったのか、区内のほかの小学校との違った取り組みが、もしあれば、教えていただけますでしょうか。
2点です。
○田中教育指導課長
まず、第1点目の上目黒小学校でございますけれども、先ほども申し上げたとおり豊かな国際感覚の醸成ということで、多くの学年で大使館等を経由して直接的な交流を行っているということ、それが1つと、もう一つは、自国の文化・伝統への理解を深めているということで、落語教室、狂言教室、和楽器体験、こういったことをしているということが1つ挙げられています。あと、目黒区のグリーンアクションプログラム、こちらのほうにも熱心に取り組んで、環境をよくしようというような形で取り組んでいるので、これもあわせて、環境というテーマのところでも取り上げられたというところでございます。
それから、2点目の東根小学校と五本木小学校と、重点校というところでございますけれども、今年度は指定校という形で特に重点は受けてございませんけれども、伝統・文化のところで他の学校も、東京都からは日本の伝統・文化のよさを発信する能力・態度の育成事業という別の都の事業で月光原小学校と駒場小学校が受けて、伝統・文化に関する取り組みを重点的に実践・研究しているという部分はございます。
以上です。
○小林委員
ありがとうございます。
先ほどの御説明にもありましたけれども、目黒区の場合は特に伝統・文化に関する取り組みというところで、4ページ目だったら、エの日本人としての自覚と誇りを育むというところでの本区としての特徴があらわれていると。そこは私、すごく評価はしています。
あと、もう一つ、パラリンピアンを迎えての教育ということで、大西瞳さんが区の職員ということで、区内の学校に行きやすいとか、すごく身近なパラリンピアンということで学校のほうでも呼びやすいということもあるかと思うんですが、やはり大西さんがいるということも本区のすごい、特徴といったら変ですけれども、よさというか、オリンピック・パラリンピック教育をより推進するために非常にいい環境にあると思うんですね。
こうした、特にパラリンピック教育に関しては、国際的にも統一した教材がまだ開発中ということで、すごく国内でも手探りで、いろいろなことを試行錯誤しながら教育を進めているというような状況だと聞いているんですけれども、本区の場合も、せっかく大西瞳さんというパラリンピアンが身近にいるので、目黒区の特徴としての伝統・文化を推進するというようなことと一緒に、パラリンピック教育も、23区の中でも目黒区はこうした特徴があって、より推進していくというようなことを推し進めるリーダーシップをとるような取り組みをぜひしていただきたいと思うんですが、その点に関してはいかがでしょうか。
○田中教育指導課長
御指摘の伝統・文化の教育につきましては、これまでも本区の中で十分取り組んできたもの、これを今回、オリンピック・パラリンピック教育に位置づけたというところがあります。さらに、今年度、茶道体験教室を3校やるというところで、改めて区としても充実を図ったというところがございますので、今後もどういうところで充実が図れるかということを検討してまいりたいと思います。
それから、大西瞳さんを招聘してのパラリンピックの理解、パラリンピアンの理解ということでございますけれども、これは先ほど御指摘いただきました東根小学校が、人権尊重教育推進校とともに、昨年度オリンピック・パラリンピック教育重点校で、障害理解教育の促進という形で取り組んでおりまして、その中で、区全体に発表会の中で大西瞳さんをお呼びして、大西瞳さんの取り組みを紹介していただいたということがあります。これを受けて、非常に子どもたちの反応等も紹介される中で、大西さんの努力される様子というのが子どもたちにとってとてもいいのではないかということを各校長あるいは教員が受けて、今回各学校に呼びたいということで申し込みがありました。ただ、非常に多くの学校が個人的に大西さんに申し込まれては困るのではないかということで、教育指導課のほうで窓口を一本化させていただいて、前期分を取り受けたのが今、別紙1に記載の内容ですので、後期はこれよりもさらにまた受け付けるので、業務に支障がない中で、各子どもたちにいろいろとまた影響を与えていただければなというふうに思っているところです。
以上です。
○小林委員
ありがとうございます。
実際、大西瞳さんを迎えての学校内での発表を見たほかの学校が、じゃ、今度は本校でもということで、区内ではどんどん広がっていったという実績があるということなので、今度はそれを都のほうでも、こういった成果があったということをぜひアピールしていただいて、パラリンピック教育、目黒はこういうような成果がいろいろ見えて、子どもたちの関心も高まって、よりいろんなことに対しての勉強の意欲が湧いてきたようであるというような、そういった報告とかも、東京都の教育委員会のほうでも、ぜひ目黒を参考にしたいとか、目黒のようなモデルがあるということで力強く進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○田中教育指導課長
御指摘ありがとうございます。
単なる実績で終わるのではなくて、子どもたちの心が醸成されたというようなことが、ある一定の形に見えるような成果としてあらわれることを期待しつつ、東京都のほうにもPRしていきたいなというふうに思います。
以上です。