平成29年文教・子ども委員会( 9月12日)
開催日:平成29年 9月12日
会議名:平成29年文教・子ども委員会( 9月12日)
○吉野委員長
御異議なしと認め、本案につきましては原案どおり可決すべきものと議決いたしました。
続きまして、議案第47号について意見・要望を受けます。
○小林委員
議案第47号、目黒区学童保育事業の運営に関する条例の一部を改正する条例に対し、意見・要望を申し上げます。
公設・民設問わず、新たな学童保育クラブにおいて実施する学童保育事業の対象児童の拡大及び利用時間の範囲の拡大は、保護者の多様な就労状況に対応し、就労家庭児童の居場所づくりという点においても成果は大いに期待ができ、区民のニーズに合ったものである。今後も引き続き利用者へのきめ細やかな対応、よりよい子育て環境の整備を進めていくことを強く要望し、自由民主党目黒区団は本議案に賛成いたします。
○吉野委員長
ほかにございますか。
○吉野委員長
ほかにございますか。
○小林委員
私から2点伺いたいと思います。
今度こちらの東京書籍の「新しい道徳」が採択されて、これを使って来年度から道徳が教科化されていくわけですけれども、目黒では独自の副読本で「めぐろの心」と「心の広場」を今まで使ってきていたかと思います。これらの取り扱いについては今後どのようになっていくのか、それを1点伺いたいです。
あと、もう1点が、来年度からこれが教科化されて、さらに目黒の場合は英語も小学校高学年では前倒しで教科化されていくということで、小学校の先生にとっては1年間で2つの教科が教科化されて、すごく先生の負担がふえるんじゃないかとちょっと心配もあります。そういった部分での区としてのサポート体制というか、そういったものはどのようになっているのでしょうか。
以上2点です。
○田中教育指導課長
副読本に関しましては、これは文部科学省のほうからも、必要に応じて教科書の内容をその地域に合った題材に置きかえることができるといった見解を示していただいていますので、目黒としてはこの副読本もあわせながら指導に使っていきたいなというふうに思っております。これが第1点目です。
2点目の、来年度、平成30年度ですけども、目黒区は御指摘のとおり小学校の外国語科、それから外国語活動、3、4年生ですね。5、6年生は外国語科ですけれども、こちらを先行実施いたしますので、道徳の道徳科と外国語科が新たに加わるということになります。
そういったことで例えば道徳科につきましては、現在月光原小学校が東京都の道徳教育推進拠点校ということで研究の委託を受けておりますので、授業の流れ、指導の仕方、それから評価のあり方というようなところを研究していただいておりますので、その研究の成果を各学校に広めたいと思って研修に位置づけているところでございます。
それから英語科につきましては、外国語科につきましては、現在、これまであったモデルカリキュラムをさらに充実させるということで作成をしておりまして、このモデルカリキュラムを使っていただければ、ある程度目黒の中では、ALTとともに担任1人の授業も比較的スムーズにできるのではないかなというふうに考えているところでございます。
以上です。
○小林委員
ありがとうございます。
目黒の副読本の中身については非常に御苦労されてつくられてきた経緯もあって、私もこの目黒の地域だとか、自分にゆかりのある物事に沿った内容での副読本ということで、やっぱり、道徳の教科書が採択されたら、もうそれをぽいっというようなものではないということを聞いて安心しました。
ただ、それは文科省のほうでどれぐらいの時間副読本、各自治体なりで持っているものを自由に使うのか、これから具体的なことが決まってくるんだろうと思いますが、やはり目黒区でも非常に私、この副読本はすごくいいものだと思っているので、それもうまく使いながらこの道徳の教科化についてはしっかり進めていってほしいなと思いますが、その点いかがでしょうか。
あと、もう一つ、先生の研修についてなんですが、これは小学校の先生は全員対象になってくるものでしょうか。
以上です。
○田中教育指導課長
副読本に関しましては、どの学年でどのような題材を使っていくのがよいかというようなことも含めて、今後こちらのほうで研究し、各学校に示せるようなことができればいいかなというふうに思ってございます。内容項目につきましては、これは学習指導要領のほうで決まっておりますので、それに従って教科書もつくられているわけですから、どの場面をどのように置きかえるかというような作業になってくると思いますので、これはある一定の研究をもとに示していけるのかなと思っております。
それから、小学校で行う研修につきましては、これは各学校から1名、道徳教育を推進する担当の教員がそれぞれの学校におりますので、その教員に参加していただき、持ち帰って各学校で広めていただくというようなスタイルの研修でございます。
以上です。
○小林委員
ありがとうございます。
最後、先生の今回の道徳の教科化に関しては、各学校から1人の先生が研修に来て、それを持ち帰って学校で学んできたことを先生方にシェアするというような感じかと思うんですけれども、先生の負担がふえると、生徒一人一人の変化というか、SOSのサインだとかそういうものを、日々の業務に忙殺されてしまって見落とさないように、やはり教科化2つ同時に目黒は来年あるわけですから、そのあたりの先生方のサポートというのもこれからよりしっかりとしていただきたいと思いますが、その点最後に確認です。
○田中教育指導課長
めぐろ学校教育プランの中にも若干示させていただいているんですけども、現在、どちらかというと学級担任のみが道徳の授業を行っているということが多いんですけども、道徳の授業に関しましては、小学校でいえば専科の教員、あるいは校長、副校長も含めて指導することができますので、なるべく担任のみにすることではなく、多くの先生方が授業にかかわれるようにしていきたいということを推進していくということで掲げさせていただいておりますので、そういったことでも複数の教員による指導ということで負担の軽減、それから子どもたちの見取り、これを進めていきたいなというように思っております。
以上です。
○吉野委員長
ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○吉野委員長
ありがとうございました。
説明が終わりましたので、質疑を受けます。
○小林委員
ことしもイングリッシュキャンプとイングリッシュサマースクールの報告がされて、ことしの成果はどうだったのかなと期待をしていたところに報告が上がっていたので、いろいろ質問させていただきたいと思いますが。
まず、サマースクールのほうなんですけれども、去年はお弁当の問題があって、やはり1日通して5日間参加するっていうのが、すごく難しかった学校もあったようで、ことしは午前と午後の部に分けられたと。その成果もあって、恐らく参加する生徒さんもふえたのかなと、一因はあるのかなとも思いますが、去年は午前中に、学校のほうからの要望で、英検の勉強だとか、授業の復習とかもできるような時間を設けてほしいというようなこともあって午前中やって、午後はアクティビティーのような流れ。
でも、ことしは午前と午後で分かれて、それぞれ午前中でやったことと同じものを午後もやるということなので、学校から要望があったことというのはできたのか、それとも、そもそもなかったのか。それとも、ことしはこういうふうに半日のプログラムなので、「済みません、要望は聞く時間がありません」っていうようなことで、学校に最初からそのようにしたのか、そこを一つ伺いたいです。
あと、学校によって、例えば八中だったら、午前中が多くて午後からの生徒さんが少なくなる学校については、ALTが午前に来た分、午後余ってしまうというようなこともあったかと思うんですけど、その場合のALTの雇用について背景というか、半日ずつの契約になっているのか、それとも、午前中やって、午後今度は別の学校に行ってというような、そういったやりとりがあったのか、そこをちょっと伺いたいです。
それから、クラフトについては、私も去年の課題があったということ覚えていたので、ことしはその課題が克服されて、プログラムの中でいい成果が出たということなので、これは来年はイングリッシュサマースクールのほうで、クラフトについても取り入れようというような話に今後なっていくかもしれませんが、教室の中で缶詰になってやるよりも、やはりさっきアンケートのほうにもありましたが、外に出たり、ちょっと雰囲気を変えた中でやると、また新たな対話が弾んだりとか、いろんな環境の変化によることでちょっとモチベーションが上がったりとかすることがあると思うんですが、そういうのも踏まえて、イングリッシュキャンプだとナイトウオークがあったりとか、割と活動的なことをしているので、そういった成果も踏まえてイングリッシュキャンプでは来年度以降そういった、例えばオリンピックスタジアムまでの道のりを学校周辺の道案内にするとか、そういったことも、イングリッシュキャンプの成果をベースにして、イングリッシュサマースクールのほうに反映させていくというようなことを、より進めていく、進めるというのもおかしいですが、そういうような検討もされているのか伺いたいです。
4つ目としては、アンケート内容なんですけれども、例えば5ページ目だと3つありましたが、それにプラス自由に書ける項目があったかと思うんですけれども。これ、例えば日本の文化をプレゼンテーションしたことに対する、英語だけじゃなくて日本文化に対する質問とか、そういうのは特になかったのでしょうか。そのアンケート内容について、ここに書かれている3つの項目、プラス自由に記載するという内容だけなのかを確認したいです。
以上、4点です。
○田中教育指導課長
まずサマースクール、昨年度から学校の要望を受けて実施して、それに変更はなかったのかということなんですけれども、昨年度も学校の要望という中ではなく、キャンプでのよいところを、このサマースクールに生かしていこうと。キャンプの成果があったもんですから、このキャンプをなるべく多くの子どもたちに体験させたいという思いからサマースクールを始めましたので、キャンプで行っているそういった内容、効果的な内容を取り入れていくということで行いました。
ですので、今年度も特に学校から要望があって何かをしたということではなく、昨年度の反省を生かして、やはり5日間、午前午後通してやるのは、保護者のお弁当をつくる負担も含めて、参加者が少なくなってしまうので、それを変えてほしいということで、今回4日で午前、午後に分けたというところで、90名近くの子どもがふえたというような成果があった。そういった変更はしたけれども満足度は変わらなかった、ということですので、ある一定の成果はあったかなというふうに思っております。
それから、午後のALTにつきましては、これは1日の契約で、もともと契約をさせていただいておりますので、実際には午後なかったという学校もあるものですから、そういったところでの活用、開催日の設定等は、やっぱり考えていかなければいけないかなというふうに思っているところでございます。
それから、3点目がキャンプのよいところを、なるべくサマースクールにということで、これは御指摘のとおり、その趣旨で今回も変えてきました。ただ、やはり教室を学校ベースでやっている以上、限界はあるのかなというところで、先ほど申しました「TOKYO GLOBAL GATEWAY」、これはそれぞれブースがあって、例えばコンビニエンスストアの設定だったり、あるいは機内の設定だったり。というのは、場面場面で実際に英語を使ってやりとりができるというような、そういった設定ができるような場になっておりますので、ある意味、学校を離れて英語を話すという必然性というのが生まれてきて、今まで以上の動機づけにはなるのかなと事務局は考えておりますので、また今後それも含めて検討していきたいなというふうには思っております。
それから、アンケートの内容では、記載事項ということで、とりわけ楽しかったレッスンは何ですかとか、それから、改善が必要だと感じたレッスンは何ですかというような、そういったことも記述でもらっております。
以上でございます。
○小林委員
ありがとうございます。
ALTの契約が1日で、中には午後授業がない、生徒さんが来なくて授業がなくて手持ち無沙汰と言ってはあれですけれども、そういったALTが出てしまったということで、来年度、例えば学校によっては6人に対して1人じゃなくても、マンツーマンに近い形でするようにしたりだとか、何か別のカリキュラムについてちょっと知恵をいただくとか、何かうまく無駄にしない、ALTがせっかく契約してくれているのであれば、ことしの課題に対する改善点というものもしっかり検討していっていただきたいと思います。もしくは半日ずつの契約にするなど、無駄がないような形をとっていただきたいと思いますが、その点に関していかがでしょうか。そこだけ1点でいいです。
○田中教育指導課長
御指摘のとおり、ALTの活用については十分検討して、無駄のないようにしていきたいというふうに思っております。
以上です。
○吉野委員長
ほかにございますか。