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平成29年決算特別委員会(第5日 9月22日)

各種委員会

開催日:平成29年 9月22日
会議名:平成29年決算特別委員会(第5日 9月22日)

○武藤委員長
 補足説明が終わりましたので、第4款健康福祉費、220ページから260ページまでの質疑を受けます。

○小林委員
 それでは、乳がん検診について伺います。
 乳がんは、女性がかかるがんの中では最も多いと言われており、現在、区としては受診率50%を目指してさまざまな取り組みを行っています。それで、まず昨年度の乳がんの受診者数ですが、ここに7,512名と出ております。平成27年度は7,954名となっていますが、人数は減少していますけれども、受診率のほうはいかがでしたでしょうか。
 それから、現在、本区では40歳、そして45歳から60歳までの女性に対しては、区のクーポン事業、それから区独自の事業として、個別通知を実施しています。ところが、41歳から44歳の間の女性に関しては、現在、個別通知は行われていません。この年齢の部分について、個別通知が発送できるように、予算化に向けて努力していきたいという御答弁を、昨年の決算特別委員会のときにいただきました。それから1年がたちましたが、その後の状況について伺いたいと思います。
 それから、この年齢層において検査の結果、がんが見つかったケースがありましたでしょうか。
 以上、3点、伺います。

○島田健康推進課長
 乳がんにつきましては、今週、20日に国立がん研究センターで2017年のがん推計が出ました。その中で、女性のがんのトップということで、8万9,000弱の罹患数ということになっております。やはり女性のがんとしては、大変数も多く、働き盛りの女性に対して非常に大きな影響を与えますので、私どもも受診勧奨を積極的に行ってるところです。
 それで、昨年の受診者につきましては7,512ということで、昨年を人数では下回っております。ただ、率としましては、昨年が27.7で、ことしは28.0ですので、率としては少し上回りました。どんな理由があるかということで、私どもも気になってるところなんですが、おととしが有名タレントの方の乳がんの告白ということがありまして、それがかなり多かったのは月ごとのデータでわかっております。26年のころの数字が基本的な数字なのかなと思いますが、そうした中で率が少し上がったということは、勧奨の効果があったのかなというふうに思っております。
 それで、2点目の41歳から44歳の個別通知でございますけれども、私どもも何とかこの部分も個別通知を出していきたいということで頑張ったんですが、実現には至らなかったということで、大変申しわけなく思っております。
 それから、この41歳から44歳のがんの罹患の状況でございますが、昨年は全年齢におきまして28名のがんが見つかっております。その中で、このお尋ねの年代層の方につきましては、3名の方のがんが見つかっております。
 以上でございます。

○小林委員
 国からも50%の受診率を目指すように言われてる中で、昨年度は28.0%ですね、少し受診率が上がったという御答弁いただきました。これは区が行ってきたさまざまな取り組みの成果だと思います。ただ、まだまだ目標値に向けては、少し少ないかなというような感じがいたしますので、受診率向上を目指して、この本区の女性の健康を守る、そういった点において現在の区としての課題は何であるかと認識をされているかも伺いたいと思います。
 それから、予算化について、まだ実現がされていないという御答弁いただきました。ことしの予算特別委員会においても、私、この乳がんについて質問させていただいておりますが、その際の御答弁では41歳から44歳はがんにかかる率が非常に高く、統計上、グラフにおいても急なカーブで上がっていくところであるという区側の認識も確認をしています。そうした認識であるにもかかわらず、今回この年齢層から乳がんが3件、出てしまった。私は、これすごく重い数字だと思います。40歳の女性、そして45歳から60歳の女性については個別の通知が行く。でも、41歳から44歳の女性に関しては通知が行かない。同じく働き盛りで子育て真っ最中、そういった女性に対して、この層、個別通知が行かない。けれども、希望すれば受診ができますよという、そういった消極的な姿勢が変わらない中で、今回3名のがんが出てしまった。この結果について、区としてどのように受けとめて、今後どう対応していくのか、その点に関して伺います。
 以上、2点です。

○島田健康推進課長
 がん検診の受診率の目標としましては、50%というのがございまして、それに向けて国も、自治体も頑張ってるところでございます。それで、やはり受診率を伸ばしていくということは、マスコミ等の一過性のものではなくて、地道な努力が必要かなというふうに思っております。そのためには、コール・リコールということで、やはり個別通知を出していくということが、やはり大きな力になっていくんではないかなというふうに思っております。国の節目では、国の事業としましてクーポン券事業というのがありまして、もちろん区のほうも、それも含めて個別通知を行ってるところですが、それとあわせながら今度はクーポン券を送っても受診されない方には再勧奨ということで、例年、12月ぐらいに受けてない全ての方に、もう一度、再勧奨の通知を送ってるということでございます。そういったことも含めながら、受診率を高めていくということは、やはり乳がんは早期発見をすれば治療ができて、元気に職場復帰とかできるがんでございますので、やはり早期発見で早期治療というのが、最も大切だなというふうに思っております。
 2点目の今回、今年度、予算化できなかったことは、我々もいろんな部分で努力したところではございますが、予算化に至らなかったことについては大変申しわけなく思っております。
 それと、その中で3名、がんが見つかったということは、やはり私どものこの部分での受診勧奨は大変重要だなというふうに思っておりますので、引き続きこの年代層につきましても、個別勧奨できるように、さまざまな部分から取り組んでいきたいというふうに思っております。
 以上でございます。

○小林委員
 それでは、最後の質問をさせていただきます。
 41歳から44歳の間の女性には、現在、個別通知が行かないことから、まだまだ自分には関係がない、忙しいから受診は後回し、そういったことで申し込みをされなかった方も多数いると思います。でも、この中に今回のように罹患している方が、もしかしたらまだいるかもしれない、そういった心配を私はすごく持っています。区からの個別通知を受けることによって、忙しい中でも時間をつくり、検診に行こう、そういった動機づけにつながることから、手おくれになる前に、区としてもこの年齢の層の女性の健康も平等にサポートしていく、そういった責任感と使命をさらに強く持っていただいて、一度が難しいならばできる年齢から一歩ずつ拡充していっていくべきだと考えますが、最後にこの点について伺いたいと思います。

○島田健康推進課長
 予算化に向けては引き続き頑張っていきたいと思いますが、健康推進費、予防接種等も含め、たくさん予算がかかってまいりますので、1度に41歳から44歳ということが難しいようであれば、1歳刻みでも実現できるように取り組んでいきたいと思っております。
 以上でございます。

○武藤委員長
 小林委員の質疑を終わります。  ほかに質疑はございますか。

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