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平成30年予算特別委員会(第7日 3月16日)

各種委員会

開催日:平成30年 3月16日
会議名:平成30年予算特別委員会(第7日 3月16日)

○そうだ委員長
 補足説明が終わりましたので、第6款都市整備費、234ページから259ページまでの質疑を受けます。

○小林委員
 それでは、予算書243ページの道路橋りょう一般管理費と245ページの電線類の地中化、それからその下にあります歩道のバリアフリーにつきまして、合計で5点お伺いしたいと思います。
 まず、1点目ですけれども、道路橋りょう一般管理費の部分で目黒川の立ち入りについて伺います。
 今月に入り、東京でも来週20日前後には桜の開花が予想されています。目黒川沿いの桜は、今では全国的にも花見の名所として人気があり、毎年この時期は国内外から多くの花見客が目黒区を訪れます。しかし、中目黒駅周辺から上流部においては、水深が浅いことや管理用の階段もあることで、川の中に入って写真の撮影をするなど、危険な行為が見受けられると聞いています。また、警察にも目黒川の中には人が立ち入っているとの通報があると聞きます。最近ではインスタグラムでもインスタ映えという言葉が出ているように、危険な場所に入って、写真を撮って、それをアップする、そういった行為が迷惑行為として挙がってきているということも報道でも聞いています。
 そこで、目黒区としては、たしか柵が整備されていると思うんですけれども、その規制がどうなっているのかも含めて、目黒川へ人が立ち入る場合、その安全をどのように守っていくのか伺いたいと思います。
 次に、2点目、無電柱化について3点お伺いいたします。
 来年度の予算計上内容として、東京都の無電柱化チャレンジ支援事業制度を活用し、チャレンジ路線抽出に向けた基礎調査を実施するとして、988万2,000円が計上されています。東京都は、区市町村道の無電柱化をさらに推進するため、平成29年度から補助制度を拡充し、計画策定に必要な調査や道幅の狭い道路に低コスト手法を導入する事業等に対し、新たに財政支援を行う無電柱化チャレンジ支援事業制度を創設しました。この制度の補助対象は、大別すると、推進計画等の策定、チャレンジ路線の検討、チャレンジ事業の実施の3つに分かれています。
 そこで、まず1点目といたしまして、無電柱化チャレンジ支援事業の補助期間は、平成30年度までに業務着手し、チャレンジ事業の認定を受けた場合、事業の完了まで事業費を計上するとされています。
 今回チャレンジ路線抽出に向けた基礎調査を実施しますが、平成30年度にこれだけをやっておけば、東京都の言う平成30年度までの業務着手に該当し、チャレンジ事業の認定や実際の事業が平成31年度以降になったとしても、都費や国費で補助してもらえるという理解でいいのかお伺いいたします。
 次に、無電柱化の2点目ですけれども、チャレンジ路線の補助対象としては、1、現道で無電柱化事業の整備実績がない区市町村。2、原則、歩道幅員が2.5メートル未満、または歩道がない区間があるなど、地上機器を設置することが困難な路線とされていますが、今回、目黒区が実施するチャレンジ路線抽出に向けた基礎調査について、どのような方法で、具体的なスケジュールはこれからだと思いますけれども、来年度の見通しを伺いたいと思います。
 続いて、3点目、予算編成概要の計画期間事業量には、電線類地中化整備基本方針改定の記載があります。これは私の一般質問でも区長からの答弁がありましたけれども、平成32年度に改定を目指して進めていくということでしたが、平成30年度予算の中で電線類地中化整備基本方針改定の記載があるので、この点について来年度はどのように進めていく予定なのかお伺いしたいと思います。
 最後、5点目といたしまして、歩道のバリアフリー化についてです。来年度の予算計上内容として、歩道の段差解消及び透水性舗装が挙げられ、1,922万4,000円が計上されています。この事業は、誰もが日常の移動を円滑に行うことができる歩行者空間を確保することを目的として、目黒区交通バリアフリー推進基本構想に基づき、計画的に実施されていますが、来年度の計画内容の段差解消20カ所、それから舗装改良200平方メートルはどのあたりになりますでしょうか。
 以上、5点です。

○澤田道路管理課長
 それでは、御質問の1点目、目黒川への立ち入りについて、区として柵の規制を含め、安全をどのように守っているのかのお尋ねでございます。
 目黒川沿いには、転落を防止するため、また川への立ち入りを規制するため、管理柵を設置しているところでございます。一般的な土で築かれた堤防がある多摩川などの一級河川などは、川への立ち入りは自由にできる状況となっていますが、都市型河川である目黒川は、降雨時、多摩川などとは違い、急激に水位が上昇いたします。
 平成26年6月29日に発生しました大雨では、北部地区を中心に、時間最大50ミリの雨量を観測いたしました。このときは、目黒川の上流部では、10分の間に水位が3メートルも上昇いたしました。護岸から2メートル下まで一気に水位が上がり、危険を知らせる警報のサイレンも流れました。このようにわずかな時間で一気に水位が上昇するため、区では目黒川の立ち入りを規制しているところでございます。
 しかし、管理柵を超えて、川の中に立ち入る人がいることから、区では本年2月でございますが、川底におりる階段部分の5カ所、扉が7つございますが、そちらの7扉のところに改めまして立ち入りを規制する標示を行いました。国内外からの観光客にも対応できるよう、表記は英語、ハングル、中国語、日本語の4カ国語で標示したところでございます。
 委員御指摘のように管理柵を超えて、川の中に立ち入る人がいることや、警察など関係機関との連携が必要なことから、区では区民等の立ち入りを制限するため、桜の開花前までに立ち入りを制限する要綱を制定してまいりたいと考えております。今後、この要綱に基づきまして、関係機関と連携を図りながら、目黒川の安全対策を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。

○清水土木工事課長
 それでは、2点目の無電柱化の第1点目、チャレンジ事業基礎調査の内容についてということで御答弁させていただきます。
 まず、無電柱化につきましては、目黒区の基本計画の重点プロジェクトに基づきまして、123路線、2万6,700メートルに対しまして、24%という目標値で、現状17%という状況でございます。まず、平成30年度につきましては、東京都の無電柱化チャレンジ支援事業制度を活用いたしまして、チャレンジ路線の抽出に向けた基礎調査を実施いたします。基礎調査を実施いたしまして、チャレンジしていく路線を抽出し、事業に着手していくという内容のものでございます。具体的な調査路線については、調査の中で明らかにしていくというものでございます。
 2点目の補助の対象のスケジュールでございますけれども、こちら委員からもお話ありましたように、チャレンジ支援事業の支援策でございますけれども、こちらにつきましては区市町村が無電柱化を進める際に課題となっております狭い道路幅員、財源不足などの解決のために技術的な支援をするということですとか、平成30年度までに事業に着手した路線に対しまして、事業完了まで都が事業費を補助するという内容のものでございます。今回平成30年度にチャレンジ路線基礎調査に着手ということで、この事業についても一応対象となるというものでございます。
 3点目の今後予定しております無電柱化の電線類地中化の基本方針の改定についてでございますけれども、今、無電柱化の基本方針の改定につきましては、実施計画に基づきまして、現在、平成32年に基本方針の改定を予定しているところでございます。こちらの改定につきましては、実施計画に掲上させていただいております平成31年の基本方針のための改定の調査を掲上しております。平成30年度のチャレンジ路線の路線の選定状況と31年度に行います基礎調査の状況を踏まえまして、32年度に改定を予定しているというものでございます。
 次に、大きく3点目の歩道のバリアフリー化の事業の実施箇所でございます。歩道のバリアフリー化の推進につきましては、誰もが日常の移動を円滑に行うことができるようにということで、平成24年度に作成いたしました目黒区交通バリアフリー基本構想に基づきまして、バリアフリー化を進めているところでございます。
 平成30年度につきましては、青葉台一丁目の宿山橋の通りのところで、山手通りから西郷山通りの間の区間約180メーターを整備する予定としておりまして、平成30年度予算といたしまして1,922万4,000円余の金額を計上させていただいております。整備場所については、青葉台一丁目ということでございます。
 以上でございます。

○小林委員
 それでは、再質問させていただきます。
 目黒川の立ち入りについては、これから立ち入りを制限する要綱を制定するということでわかりました。
 それで、無電柱化のほうなんですけれども、私はこれまで一般質問や決算、予算特別委員会で木密地域の区道、本当に狭い、危ない、防災力向上の観点から、無電柱化はこういった区道、狭いところを優先的に進めていくべきだと要望してまいりました。
 今回、無電柱化支援チャレンジ事業、こちらの路線に選定になるのか、そういったことも今後の計画等々あると思うんですけれども、その見通しについて区の見解を伺いたいと思います。
 それから、バリアフリー化についてですけれども、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会を契機として、ハード面、ソフト面のバリアフリー化が一層促進されなければならないという状況です。公共施設、設備のうち駅や建築物のバリアフリー化が順調に進捗しているのに対し、道路や歩道のバリアフリー化は非常におくれていると聞いています。特に歩道のバリアフリー化は重要だと考えます。
 幅員の狭い歩道上の電柱が歩行者や車椅子利用者の円滑な通行に支障となっていたり、歩道に電柱があるせいで、通学児童などの歩行者が車道にはみ出し、自動車等との接触事故も発生しています。
 現在、国は高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法を改正しようと議論を行っているところですが、バリアフリー化のため歩道の電柱を撤去、移設することは、この法律の射程外であり、歩道上の電柱の法的措置を認めている道路法の一部を改正することとし、現在開会されている通常国会に道路法改正法案を提出しています。おととい3月14日に衆議院の国土交通委員会で審議が開始され、本日の午前中、まさにこの時間帯に採決が行われるところだと聞いております。
 ですので、今月中にはこの法案が成立する見通しだと考えます。この法案が成立すると、区道の管理者である区長は、幅員が著しく狭い歩道について、歩行者の安全かつ円滑な通行の確保を図るため、特に必要があると認める場合は、区域を指定して、道路の占用を禁止、または制限することができるようになります。すなわち区道上の歩道部分に立っている電柱の占用を禁止することができるようになります。
 本区では、無電柱化事業は電線類地中化整備基本方針に基づき、計画的に実施されていきますけれども、歩道部分の無電柱化については、区の無電柱化事業とは切り離して、バリアフリー化や交通事故防止の観点から、今度改正される道路法第37条を活用していくべきであると考えますが、見解を伺いたいと思います。
 以上です。

○清水土木工事課長
 1点目のチャレンジ路線の選定の見通しでございますけれども、チャレンジ支援事業の内容としましては、委員からも御説明ありましたように、具体的な内容としましては、無電柱化計画の策定や地上機器を設置することが困難な歩道幅員が2.5メーター未満、または歩道がない区間の無電柱化をチャレンジするということを補助要件としているところでございます。
 現在、区では123路線、2万6,700メートルの地中化の整備計画がございますけれども、その中でも優先的に整備していく路線として、5路線を決めているところでございます。まずはチャレンジ路線につきまして、5路線からそれに該当するようなところがないかというところを調査しますとともに、その他の路線についても123路線の中で調査を進めていきたいと。まずはそこの今ある方針の中の路線の中から考えていきたいというふうに見通しとしては考えております。
 以上でございます。

○澤田道路管理課長
 2点目の道路法の改正の件でございますが、今国会に提出されているということで、決議された法案の内容を確かめて、検討してまいりたいと思いますが、電柱を立てている電線につきましては、電力と通信がございますが、いずれの電線につきましても、各家庭への供給といいますか、そういったもので電柱が必要だということで立っております。
 それを地中に埋めるとなりますと、電線管理者との調整も必要になってまいりますので、供給の形態であったり、電線管理者のそういった考えというか、そういった計画も確認しながら、目黒区としてどのような形で地中化を進めていくことができるのかということで、関係所管と検討してまいりたいと思います。
 以上でございます。

○そうだ委員長
 小林委員の質疑を終わります。
 議事の都合により、暫時休憩をいたします。
 再開は午後1時から。
   〇午前11時55分休憩

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